JPEGファイルをPDFファイルに変換する方法(裏技?)

JPEGファイルを作成した後に、やっぱりPDFにすれば良かったと思うことはありませんか?
ScanSnap Organizerで検索可能なPDFに変換したいと思う人も多いはずです。
再度、スキャンを行えばいいですが、既に原稿を捨ててしまっている可能性もあります。
その場合は、ScanSnap S1100,ScanSnap S1300,ScanSnap S1500に付属のScanSnap Organizerを使用することで、JPEGファイルをPDFファイルに変換できます。
しかも、ScanSnap Organizerで検索可能なPDFに変換できます。

まあ、S1500ならAdobe Acrobat 9 Standardを使用することで、PDFファイルに変換することは可能ですが・・・その場合はScanSnap Organizerで検索可能なPDFにはできません。
※ScanSnap Organizerで編集できるのはScanSnapで作成されたPDFのみのようです。

私の個人的な感じでは、ScanSnap OrganizerでOCR認識を行った方が、文字認識率が良いように思います。

以下の手順をお試し願います。

1)
ScanSnapで作成したPDFファイルを用意します。
もしなければ作ります。
作成されたPDFファイルはScanSnap Organizerに保存します。

2)
ScanSnap Organizerを起動し、ScanSnapで作成されたPDFファイルを右クリックし、[ScanSnap Organizerビューア]をクリックします。
  
3)
ScanSnap Organizerビューアが表示された画面で、PDFファイルに変換したいJPEGファイルを選択し(一度に複数選択することも可能です)、ドラッグアンドドロップで[ページ一覧]に持ってきます。
※[ページ一覧]が表示されていない場合は、[ホーム]タブの[画面モード切替]をクリックし、[ページ一覧]を表示させます。

4)
正常に追加されましたら、最初からあったページを削除します。

5)
ページ一覧が、上記で追加されたJPEGファイルだけになりましたら、ScanSnap Organizerビューアの画面左上の[アプリケーションボタン]をクリックし、[名前を付けて保存]をクリックします。

6)
ファイル名と保存先を設定し、作成されたPDFファイルを確認します。

7)
ScanSnap Organizer上に移動し、検索可能なPDFに変換できるかをお試し願います。

スキャン時に1つのPDFファイルとして出力する方法

ScanSnap S1500は一度にセットできる原稿の枚数は、A4サイズのコピー用紙で最大50枚です。
もちろん、原稿が厚い場合は、さらに少なくなります。
マンガ本や小説で、ページ数が50枚以下ということはまずありません。
PDFファイルが作成された後に、ScanSnap Organizerを使用し、結合する方法もありますが、スキャン時に連続してスキャンを行う方法もあります。

ここでは、S1100,S1300,S1500に付属のScanSnap Managerを使用します。

1)
ScanSnap Managerの設定画面を表示します。
スタート→[すべてのプログラム]→[ScanSnap Manager]→[ScanSnap Managerの設定] をクリックすることで起動します。

2)
ScanSnap Managerの設定画面が表示されましたら、[読み取りモード]タブを開き、[継続読み取りを有効にします]にチェックを入れます。

3)
スキャンを行い、ScanSnap にセットした原稿の読み取りが終了したあとに、継続読み取りするかどうかの確認のメッセージが表示されます。
継続して読み取りを行う場合は、原稿をセットし、[継続読み取り]をクリックします。



4)
スキャンする原稿がなくなりましたら、[読み取り終了]をクリックします。

5)
作成されたPDFファイルをご確認願います。

PDFファイルをJPEGファイルに変換する方法

ScanSnapを使用しているときに、PDFとして保存するか、JPEGとして保存するかを迷う方は多いと思います。

ScanSnap S1500を購入した場合は、S1500に付属の[Adobe Acrobat 9 Standard]を使用することで、簡単にJPEGファイルに変換することができますが、S1100やS1300には[Adobe Acrobat 9 Standard]は付属しておりません。

しかし、Windowsパソコンであれば、S1100,S1300,S1500に付属のScanSnap Organizerで簡単にJPEGファイルに変換することができます。

どちらで保存するかを迷っている場合は、ひとまず、PDFファイルとして保存しておき、必要に応じてJPEGに変換することをお勧めします。

ちなみにPDFファイルとして保存することで、透明テキスト付きのPDF(検索可能なPDF)に変換したり、パスワードを付属することができます。
※JPEGファイルでは基本的にできません。

ScanSnap Organizerを使用し、PDFファイルをJPEGファイルに変換する方法は以下になります。

1)
ScanSnap Organizerを起動し、JPEGに変換したいPDFファイルを右クリックし、[その他のオフィス機能]‐[ピクチャフォルダに保存]を選択します。
※ScanSnapで作成されたPDFファイルのみ可能です。

2)
[ピクチャフォルダに保存]の画面が表示されましたら、ファイル名と、保存先フォルダを決め、[保存]をクリックします。

3)
正常にJPEGファイルが作成されたかをご確認願います。

スキャンしたページの色が薄くなったり、ページの向きが変わってしまう件について

私は主に漫画(マンガ)や小説をスキャンし、パソコンにPDFファイルとして保存しています。
何度か、いろいろな設定でスキャンを行っているうちに、ページによっては色が薄かったり、ページによっては向きが変わってしまうことが分かりました。

いろいろ調べているうちに、漫画(マンガ)や小説のように微妙な色の場合は、白黒で読み取られたり、グレーで読み取られている事が判明しました。
よって、スキャンする時は、カラー自動判別ではなく、直接、カラーを指定することにしました。

ページの向きが変わってしまう件については、原稿の向きを自動的に補正する機能が働いていることが分かりました。
この機能を使用している場合、原稿の文字列を基準にして補正するため向きを間違えてしまうことがあるようです。
漫画(マンガ)や小説を裁断する時は、通常、向きは一定ですので、この機能を無効にしました。

ちなみに、ScanSnap Managerのヘルプを確認したところ、以下のような原稿の場合は、機能を無効にした方が良いみたいです。
  • 極端に大きい文字や小さい文字が多い原稿
  • 文字間や行間が極端に狭いまたは文字が接触している原稿
  • 下線や罫線に接触している文字が多い原稿
  • 写真や図などが多く、文字の少ない原稿
  • 文字の背景が不均一色の原稿
    例:網掛けされている文字
  • 装飾文字が多い原稿
    例:影、白抜きなど装飾がされている文字
  • 文字の背景に模様がある原稿
    例:絵や図と重なっている文字
  • 図面など、文字が一定方向を向いていない原稿
  • アルファベット大文字だけで書かれている原稿
  • 手書き文字の原稿
  • 傾いた原稿
  • サポート言語(日本語、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)、韓国語、ロシア語、ポルトガル語)以外の言語の原稿
  • 複雑なレイアウトの原稿
  • ノイズの多い原稿
  • 薄い文字の原稿
  • かすれた文字の原稿
ScanSnap Managerの設定方法

1)[スタート]→[すべてのプログラム]→[ScanSnap Manager]→[ScanSnap Managerの設定]をクリックします。
ScanSnap Managerの設定画面が起動します。

2)ScanSnap Managerの設定画面で[読み取りモード]タブを選択し、カラーモードの選択で「カラー」を選択します。
※原稿によっては、グレーや白黒にします。

3)[読み取りモード]タブの[オプション]をクリックし、[原稿の向きを自動的に補正します]のチェックを外します。
また、漫画(マンガ)や小説の場合は、見開きで見たいので、[白紙ページを自動的に削除します]のチェックを外します。
※途中で白紙ページが抜けると見開きでの閲覧がおかしくなってしまいますので、チェックを外すことをお勧めします。